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2008-07-23

デルタ兄弟が唄う「お前とやりたいだけなんだ」

 「ブルース・バンド」を名乗るバンドで、もう一度見たいと思わせるバンドは、実はあまりない。それはたいがい、「ブルース・ギター・バンド」であって、しかも往々にして、アピールのわりにギタリストのブルースを感じることが少なかったりする。唄としてのブルースを聴かせるところに、これまであまりお目にかかったことがなかったのだ。

 しかし、2008年7月19日、所沢の音楽喫茶MOJOの「おやじのゲンコツnight(仮)」で出会った彼らは、本来の意味でのブルースをしっかり聴かせる珍しいバンドだった。かねてより彼らに心酔していたMOJO店主の工藤昭太郎氏のたっての希望で、出演がかなったそうだ。

 彼らデルタ兄弟は、1996年に結成。ボーカル・ギターのKing☆JIROを中心に、ハープの昌、ベースの長岡裕二、ドラムの横山哲也の4人を中心に、ときおりギターやピアノのサポート・メンバーを加え、全国のライブ・ハウスやバーで活動しているという。ちなみに、横山哲也は、MOJOのブルース・セッションでマスターを務めることもある。
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[写真提供]eririn-mojo

 「俺たち、デ・ル・タ・兄・弟です」というお決まりのフレーズで始まったステージは、往年のブルースの名曲にオリジナルを加えながら、次々と展開していく。腰に絡みつくようなKing☆JIROの低音ボーカルは、マディ・ウォーターズを彷彿とさせるスケールの大きさと、プレスリーのような艶っぽさ、ジョン・ベルーシのような茶目っ気を併せ持つ。そこに、野太さのある昌のハープが被さり、それらを軽妙で切れのよいリズム隊が支える。

 一番気に入ったのは、とかくよそ行き顔で演じがちなブルースを、生活臭たっぷりに、自分たちの言葉として演奏していたことだ。特に、King☆JIROの実体験なのか、コンクリートミキサー車を運転中に、国道で生コンをぶちまけてしまった詩など、黒人労働歌のルーツを想起させる。

 また次のように、英語の歌詞をしっかり日本語としてものにしているところもいい。

オレはお前に服を洗ってほしいわけじゃない
オレはお前に家にいてほしいわけじゃない
金が目当てってわけでもないんだ。
オレはお前とやりたいだけなんだ
ただお前とやりたいだけなんだ


 これはマディ・ウォーターズの「I Just Want To Make Love To You」だが、邦題ではたいてい「恋をしようよ」。しかし、この方がよっぽど正しかろう。このフレーズをKing☆JIROがくり返すのだが、何のてらいもなくやるものだから、いっこうに不潔さを感じさせない。むしろハートすら感じられ、これぞブルースだ。

 逆に、美空ひばりの「リンゴ追分」を、完全な日本語で歌っても、なぜかしっかりブルースになる。恐るべし、King☆JIROの表現力。

 近いところでは、川口たたら祭りに4人で出演するという。所沢での公演は今のところ予定されていないようだが、ぜひ近々、所沢に舞い戻ってもらいたいものだ。
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